獣害トリアージマップ:新城地区(川田)
13/11/06
川田(新城)地区
H24 フェンス計画地区(①川田、前陣後、②三田池、横枕、③山田)
・調査時期:平成24年10月14日、10月30日
・調査内容
計画全体にイノシシの痕跡が多く見られた。計画区内①、②地区の休耕地にヌタ場が数か所見られ、稲田への被害も数か所確認された。本年度調査の中でも最も人と獣の生活圏が一致してしまった状態である。子連れ、兄弟など多数の個体群が侵入している。左は境川沿いの林・藪、右はユズリハ・奥滝場方面の森林から広域に侵入をしているのがわかる。
H24年のフェンス設置は、休耕地を間に挟みながら、①、②、③地区に分断して(特に①地区はモザイク状に)設置される。現状の獣の活動拠点をフェンス設置地域内に残存しながら防御を行わなくてはならず、設置実施後も執拗な侵入が繰り返される可能性がある。(例:作手守義)
今後は、集落内の獣害意識の向上・地域間連携(地区内住民間での獣害対策補完体制づくり稲木地区間の獣害対策情報共有等)、フェンス周辺の休耕地から獣の拠点を排除する対策の実行(刈り払いやネット等)、ヒトを恐れない個体捕獲を目的とした集中的+継続的な(ワナ・くくり罠捕獲実行等)捕獲対策を行う必要がある。また、H24年吉水方面からのフェンスと川田①(または②)地区のフェンスの連結を図れば、ユズリハ、奥滝場を含めた獣害対策を行うことができる。